まず、下の2つのグラフを見て下さい。
高度成長期に砂糖の消費量増加に伴い虫歯が増加しています。1980頃をピークに砂糖の消費量減少と虫歯の減少が一致しています。しかし1950年の砂糖消費レベルまで下がっていないのに虫歯は減少が続いています。砂糖と虫歯の関係だけでは説明できません。
歯科医が増加し歯科医療体制が整ったことも要因かもしれません。
もちろんそれも考えられますが、下の図を見て下さい。
この各国の人口1000人あたりの歯科医師数は0.8〜1.5と歯科医療体制は充実していると考えられます。
砂糖の消費量と虫歯の本数にも関連はありません。
私はこの差を「予防に対する意識の差」ではないかと考えています。ある程度成熟した社会で罹患率を下げる鍵は予防だと思います。